『白い塔と桃色の煙』
真っ白な塔がありました。
空の真ん中まで届くような、高い塔がありました。
私は遠くからそれを眺めます。
この両足を大地につけて、首をくんと上に向け、
青い空にそびえる白い塔を仰ぎます。
そこに一つの煙が昇りました。
それは桃色の煙です。
空に漂う真っ白な雲と混ざるように、桃色の煙は天高く伸びていきます。
私を置いて、煙は伸びていきます。
どこまでも
どこまでも
桃色の煙は全てを置いて、高き彼方へと昇ってゆきました。
これで良かったのです。
2005年11月11日
貴女を看取ってあげることができて良かった
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